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カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工するリフォーム方法です。
英語では「重ね葺き(over-roofing)」とも呼ばれ、既存屋根の撤去をせずに済む分、工期やコストを抑えやすいという特徴があります。
比較項目 | カバー工法 | 葺き替え工法 |
既存屋根の撤去 | 不要 | 必要 |
廃材の処分費 | 安い | 高い |
工期 | 短い(約5〜7日) | 長い(約7〜10日) |
耐久性 | 中〜高(下地の状態次第) | 高(全面更新) |
費用 | やや安い | やや高い |
まずは既存の屋根材や下地の状態を確認する「現地調査」を行います。
・下地(野地板・ルーフィング)の劣化状態
・現在の屋根材の種類(スレート、金属、アスファルトシングルなど)
・棟板金や雨樋の劣化の有無
※下地が腐食している場合は、カバー工法ではなく葺き替えを提案されるケースもあります。
新しい屋根材を施工する前に、既存の屋根を高圧洗浄して苔やホコリを除去します。
その後、下地の不陸(凸凹)を調整し、防水シート(ルーフィング)を施工します。
・改質アスファルトルーフィング
・ゴムアス系ルーフィング(耐久性が高い)
この防水シートが屋根の二次防水となり、雨漏りを防ぐ大切な役割を果たします。
ルーフィングの上から、新しい金属屋根材(多くはガルバリウム鋼板)を下から上へ順番に重ねて設置していきます。
・ガルバリウム鋼板(軽量・耐久性◎・錆に強い)
・ジンカリウム鋼板(遮音性・遮熱性に優れる)
・軽量スレート材(見た目を既存に近づけたいとき)
屋根材の設置後、棟板金や雨仕舞部材(ケラバ・軒先・谷など)を取り付けて、仕上げます。
最終チェックを行い、雨漏り・浮き・ズレがないかを確認して完了です。
既存屋根の撤去や廃材処分が不要なため、費用を20〜30%程度抑えられるケースが多くみられます。
撤去作業がないぶん、5〜7日前後で施工が完了。
騒音やホコリも抑えられ、住みながらでもリフォーム可能なケースが多いです。
屋根が二重構造になることで、断熱性・遮音性が向上します。
夏の暑さ・冬の寒さ対策、そして雨音や外の騒音の軽減にもつながります。
腐食や雨漏りが進んだ下地にそのまま重ねてしまうと、屋根の耐久性が大きく落ちるため、状況によっては「葺き替え広報を選ぶべき」と判断されることもあります。
軽量屋根材を使用しても、元の屋根の上にさらに1層加わるため、建物の構造や耐震性に影響を与える場合もあります。特に築年数が古い住宅では、構造診断が必要な場合もあります。
3坪の住宅での概算例
項目 | 目安金額 |
屋根面積:約100㎡ | |
カバー工法の施工費用 | 80万円〜130万円程度 |
※屋根の形状、勾配、使用する材料、既存の傷み具合によって変動します。
・風災・雪災で被害を受けた屋根:火災保険の定期用対象になることも
・自治体によっては省エネリフォーム補助金の対象になるケースあり
申請には専門的な書類が必要なので、屋根業者に相談するのがベストです。
カバー工法は、「見た目は綺麗にしたいけどコストは抑えたい」「生活しながら工事を進めたい」そんな方にぴったりのリフォーム方法です。
・屋根がスレートや金属系で、下地がまだしっかりしている方
・費用を抑えながら、屋根の防水性や断熱性を高めたい方
・築15〜25年程度で、屋根の見た目・耐久性を改善したい方
あきる野市・八王子市周辺で屋根のカバー工法をお考えの方は、地域密着で実績多数の当社へご相談ください。現地調査・お見積りも無料で承っております。
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